外観を決めるとき、窓の表情を作るようにしています。
窓は極力上下(1,2階)の位置を合わせ全体でリズムのあるバランスが
出るようにしています。
窓の上下があっていると、柱や壁も合致して構造的にはベストです。
熊本地震の時も、上下の柱の一致している建物は、力がスムースに伝わって
壊れにくかったといわれています。
ヨーロッパの建物は組積造(石やレンガを積んだ建物)が多く
構造的な観点から等間隔に同じ大きさの窓が並ぶデザインが
主流となっています。
木造は組積造に比べると構造的な制約が厳しくはないのですが、
窓位置を合わせた方がより強くなることは明白です。
木造で1階2階の窓が合致していない建物をよく見ますが、
きちんと処理、対応がなされていないと、構造的には問題ですし、
何より外観が美しくないと考えています。
これからも、1棟1棟窓の表情を考えて
外観をデザインしていきたいと思います。